更新案内&管理人の日常光景です
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 目覚めた瞬間に恋人の顔を見たいと望むのは贅沢な悩みなのだろうかと、今朝もまた一人で目覚めた倉庫の片隅で毛布に包まったままサンジは溜め息をついた。
END~ PR チクチクと背中に刺さる視線にサンジは溜め息を零して振り返った。
注意:
特殊カプのその後というか、その設定がZSなので、SZ以外が駄目な人は読まないようにしてください。 ※エ〇くはないですが、ちっすぐらいはしてます※ たぶん、ウチのSZで書いてもシチュ的にこんな感じありますけど、一応駄目な方は避けてください(汗 (EGOの小話になります。)
「アニキ!」
唐突にサニー号に接近してきた海賊船を眺めていたゾロの口から嬉しそうな声が響き、その内容に臨戦態勢だったクルーたちは一応に驚いた顔をして動きを止めた。 「アニキ?」 「んん??アニキ?」 星の刺青のある大きな腕を自分に向けたフランキーの問いかけに、その横で武器を構えていたウソップがフランキーを眺めながら首を傾げる。 「アニキ!いつこっちに来てたんだ!」 徐々に近付いてくる海賊船に向かってやはり嬉しそうな声を上げたゾロに、ナミは手にしていた天候棒を降ろし、胸の前で両腕を組んだまま同じように困惑した表情のロビンへと顔を向けた。 「アニキって・・・フランキーじゃないわよねえ?」 「ええ、そうね、ナミちゃん。ゾロはフランキーの事をアニキと呼んだことはないもの。ウソップやチョッパーと違って。」 美女二人が顔を見合わせて困ったように近付いてくる海賊船を見つめている頃、麦わら帽子を片手で押さえ、ワクワクと戦いの準備に心を躍らせていた船長が歩いてきたコックに向かって首を傾げた。 「エース・・・なわけねえよなあ。」 「そんなわけあるか。」 指で煙草を挟みとりハア~と深く煙を吐き出したサンジはブンブンととうとう、近付く海賊船目掛けて片手を降り始めたゾロの姿に困惑を隠せない。目を輝かせ嬉しそうに笑う姿は歳相応というよりは遥かに子供っぽく幼く目に映る。それは普段のゾロの姿からとてもじゃないが想像できない姿でなんというか見てはいけないものを目にしているんじゃないだろうかとウロウロと視線を彷徨わせてしまう。 「ヨホホホ~。おや?皆さん、どうされました?」 展望台にて敵船の接近を知らせたブルックは甲板に足をつけるなり妙な空気に包まれたクルーの様子にカクリと首を傾げた。麦わらの帆を上げたサニー号に接近してくる海賊船はこの船よりも遥かに大きいが、ただそれだけでこのクルー達が怯むところなど今まで一度だって見たことがない。 海流に乗り走るサニーにぴったりと併走させ始めた海賊船の甲板には大勢の海賊たちの姿が見える。 「久しぶりだな、ゾロ。」 「アニキ!」 ひらりと、風に乗るかのような軽やかさでサニー号に降り立った男にゾロが嬉しそうに駆け寄り抱きつく。その背をしっかりとした日に焼けた腕が抱き返し、その男は先程まで自分が乗っていた海賊船に向けて軽く手を上げた。 「わざわざ送ってもらって悪かったな。船長によろしく言っておいてくれ。」 「アニキ。用があったら俺らに声かけてくだせえ!」 「そうですぜ、海賊になるんだったらいつでも俺ら大歓迎ですから!」 「ああ・・考えておく。」 「絶対!絶対ですぜぇーーアニキィーー!」 オーイオーイと甲板で涙を流しながら、徐々に遠ざかっていく海賊船に向かってもう一度だけ大きく手を振り返した男は目の前で揺れたピアスを宿した耳朶にチュッと小さな音を立てて口付ける。 「「あああああ!!」」 途端に周囲で上がった絶叫混じりの男の悲鳴にゆっくりとその顔を向けた。 緑の短い髪に翡翠のような瞳の色。ゾロとそっくりなその男は周囲を囲むクルーを見渡しニヤリと片頬を上げて見せたのだった。 「ウチの弟が世話になってる。」 「「「「おとうとぉ?!!」」」」 キイィィ・・と、少し掠れた音がして甲板へと続く扉が開いた。 戦闘に加わらず、医務室に篭っていたチョッパーが静かになった甲板へとその姿を現したのだ。 ポチョポチョポチョと少し間抜けな音を立てて絶叫を上げて固まったクルーと、突然現れゾロの兄だと名乗った男と、その男に抱き着いているゾロの間をチョッパーが通り過ぎていく。 「あれ?ゾロが二人いるぞ?」 きょとんと見上げて問いかけてきたチョッパーに、男はしばらく世話になると言って楽しげに笑ってみせたのだった。 ~END~ ----------- Sさんのメモ描きに萌えたので(笑 双子Zも楽しそうだなあとw
自然に目はそれは惹きつけられ、ゾロは逆らうことなくふらふらと足を進めその正面で立ち止まった。
「いらっしゃいませ~。」 立ち止まったゾロを客だと判断した少女がにこやかに笑いかけてくる。それにしまったと思ったのもつかの間、やはり立ち去りがたく見つめてしまうそれにゾロは未練たらたらだった。 「綺麗でしょ?」 にっこり笑いながら桶に突っ込まれている黄色を一本ゾロへと差し出してくる。それを戸惑いながらもつい受け取ってしまったゾロは惹き込まれる様に目の前の色の洪水へとかすかな溜め息を零した。 赤に黄色、オレンジにピンク。淡い色合いのものもあれば原色と言ってもいいような目に鮮やかな色を持つ花達が水を張った桶の中からゾロを見つめてくる。 「ガーベラって言うんだよ、お客さん。」 商店街の中央にある噴水広場。その一角に花を入れた桶を置いて店を開いていた少女は熱心に眺めるゾロに楽しそうに教えてくれる。 ガーベラという名前は知らなかったがこの花は旅の途中で何度か見かけたことがあった。 ただ、その時はただの花だとしか認識していなかったこれを見た途端、ゾロの脳裏に浮かんだのは港に停泊中の船に残っているコックの姿だった。 似合うだろうな・・と、ぼんやりとこの花を抱えて笑うコックの姿を想像してしまったのだ。 「誰かにプレゼントしたいの?」 財布を取り出すでもなく、受け取った黄色のガーベラを手に熱心に花を見つめるゾロに少女が首を傾げて問いかけてくる。その質問にゾロは一瞬眉を寄せ、ハアッと深い溜め息を吐き出した。 確かにこの花を持って嬉しそうに笑うコックを見てみたいとは思うが、花をプレゼントして相手が喜ぶかどうかは別物だ。怪訝な顔をして、とりあえず受け取ってやるという態度のコックが見たいわけではない。 「お金ないの?」 「ああ・・・。」 少女の問いにゾロは苦笑混じりに先程受け取った黄色のガーベラをそっと少女に差し出す。 船を降りたばかりで手持ちの金がまったくないというわけではなかったが、花を買うと予定外の出費になるのは分かりきったことだ。 ただ、これを両手に抱えて嬉しそうに笑うコックが見たいというだけで・・・。 「・・・・これ・・・。」 「テメェにやる。・・・・・・・似合う・・・から。」 両手一杯。赤に黄色にオレンジにピンク。綺麗な花びらを丸く開いて咲き誇る花束を出迎えた男に強引に押し付ける。晴れ渡った青空のような瞳が丸く開かれた。 「・・・・・・・・・・、ありがとう、ゾロ。」 頬をかすかに赤く染め、嬉しげに花束を抱きしめて笑った恋人の姿にゾロは眩しげに目を細めて笑い返したのだった。 ~END~ ******* 『 好きって言ってみな 』 side ゾロ バージョン 10/7と10日 にメッセージをくださった貴方に(^^ メッセージとても嬉しかったです。ガーベラが好きという偶然にも感謝して、少々イチャイチャ度追加してみました。楽しんでいただければ嬉しいです(^^ |
カレンダー
フリーエリア
プロフィール
HN:
千紗
性別:
非公開
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
|